最優秀賞
宮城県古川黎明高等学校/古川黎明美術部/26人
作品名:Tea Time
動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=4y3A9TaZdMY
童話のようなファンタジーの世界と現実の世界を対称にして幻想の世界を表現しました。人物の位置やポーズに注力し黒板のどこを見ても楽しめるような構図を意識し、チョークを水で溶いて制作しました。思ったように遠近感が出なかったり、塗り直しが大変だったりしましたが、まとまりのある絵に仕上げられてよかったです。
入賞
大阪府立港南造形高等学校/港南造形1年2組/40人
作品名:高校生の私達よ コロナに負けるな
動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=7ocxd9LsBW0
今回、「高校生の私達よコロナに負けるな」というタイトルに沿えるような動画制作を目指しました。作品に真摯に向き合う姿や一人ひとりが協力し、今出来る最大限の力でひとつのものを作り上げた姿は「コロナに負けない」という強い気持ちの表れだと思います。そんな姿や思いは動画だからこそ伝えられるものだと思うので動画も含めてひとつの作品としてご覧いただければと思います。
【評】
黒板アート制作にまつわる白墨チョークや黒板消し等のツール描写、フレームアウトなどの動画編集もさることながら、制作作業の工程と、一生懸命に皆でちからを合わせて取り組んだことが上手に規定時間内に収められていて、音楽も映像にマッチしていて、黒板アートもコロナに負けない思いを感じ取れる迫力があり、総合的にバランスが良いです。
和歌山信愛高等学校/めがね/2人
作品名:想ひ出。
動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=epjytOreqcI
黒板アートを描くうちに1つの難題にぶつかりました。2人とも普通の魚が描けないのです。4回5回と描き直せども上手く描けず、修正に修正を重ねて描けたのが、フグの群れでした。思わず「なんでやねん」とっこみを入れてしまうような絵になりました!
【評】
コンテストは肩に力が入りがちですが、見る人の肩もほぐしてくれる、ほのぼのとした脱力感のある作品です。とりとめのない会話やおちゃめな仕草もあえて見せていることで、高校生の等身大の姿を表現しているところが魅力的です。こうしたゆるい雰囲気を見せつつも、奇想天外な組み合わせで自由奔放な発想を垣間見させ、幻想的で美しい光線の描写でしっかりとしたデッサン力を披露しています。
奨励賞
南山高等学校女子部/南山高校女子部 美術部/8人
作品名:『雨』
動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=i36jHhjBLbs
黒板アートも動画制作を試みたのもほぼ初めての挑戦でした。
一枚絵では感情の変化を表しきれないので、アニメーションをとりました
少女の落ち込んでから立ち直るまでの感情を描きたいと思いました。そして、少女の感情の起伏と雨が似ているので、テーマを『雨』としました。
【評】
今大会で唯一、黒板アート・アニメーションに挑戦した作品です。
「描き始め・描き途中・完成のシーンが映像内に含まれていなければならない」というレギュレーションを遵守しつつ、多感な少女の心情の動きを、雨にまつわるアイテムを効果的に駆使し、高校生らしく爽やかに描いています。
個々の黒板アート部分の描き込みや映像クォリティーは他の作品に一歩及ばなかったものの、黒板アート・アニメーションの可能性を感じさせる作品に仕上がっていることを鑑み、急遽「奨励賞」を新設し、表彰することとなりました。
※審査員の協議で、今大会限定で奨励賞に選出
参加校一覧(都道府県順)
札幌龍谷学園高等学校/宮城県古川黎明高等学校
神奈川県立神奈川総合高等学校
南山高等学校女子部(愛知県名古屋市)
大阪府立港南造形高等学校/和歌山信愛高等学校
【評】
下絵を描き、そこに水で溶かしたチョークで色をのせていく姿がコマ送りで流れていきます。チョークに含まれた水分が乾いていくと色が変化し、その様子が分かるのも動画ならではの魅力です。童話の世界と高校生の日常とを、なぜ左右にかき分けたのだろうと思ったら、背景を消したときにその意味が見えてきました。見事に童話の中の少女と高校生が対峙する構図が現れました。向き合って二人とも飲物を飲んでいるのです。もしかしたら、ここが完成の場面なのでしょうか?見えているようで見えていない私たちの世界は、余分なモノを消すことによって見えて来る。こんなメッセージが伝わってきそうな作品です。