第11回 日学・黒板アート甲子園®
黒板の部(メイン大会)結果発表


最優秀賞・優秀賞・入賞ノミネート作品

11月8日(日)開催の表彰式にて、「最優秀賞」「優秀賞」「入賞」が決定します!
※以下、ノミネート作品は応募順に掲載しております。

埼玉県立新座総合技術高等学校/
宅配業者/4人

作品名:そのさかにゃ、

暗闇に光る猫の眼。みんなお腹を空かせているようです。「よく見えないけど確実にナニかがいる。」そんな空間づくりを試みました。描きすぎずに魅せる表現に苦戦しましたが、光や前後感を考え、1匹1匹にこだわりを持って制作しました。

宮崎県立佐土原高等学校/
佐土原高校チームA/7人

作品名:いけない!遅刻遅刻〜!

少女漫画と現実のギャップを表現するために、絵柄が左右ではっきり異なるように意識し、チョークのタッチも工夫しました。少女漫画の食パンを高級にしてみよう、左右の二人とも主人公の方を向いていたほうがいいかもなど、制作中にグループ内でアイデアを出し合いより面白い作品を作ることができました。

埼玉県立大宮光陵高等学校/
ナツカゼ/6人

作品名:煌めき

青春の一瞬の煌めきをテーマに、電車の車窓から見える海を描きました。グラデーションの表現をするためにぼかしを工夫したことと、海の水面のハイライトの強い白を黒板に乗せることに苦労しました。

福島県立会津高等学校/
会津高校美術部/16人

作品名:時代(とき)の導き

JR会津若松駅前にある白虎隊士の銅像から着想を得ました。
会津の歴史が好きな女子高生が銅像に向かい、隊士たちはどのような気持ちで戦っていたのかと思いを馳せていると奇跡が起き、像に命が宿りました。女子高生の古きを尊ぶ心が奇跡を呼び起こしたのです。隊士たちは会津魂の旗を掲げて私たちを導きます。ギリシャ神話のピグマリオン伝説がベースです。

東京都立国際高校/
チームたいよう/2人

作品名:Composited

コンポジションの世界に住む猫とトンボを描きました。二人で休み時間に一緒に下描きしたり、描き方を試したりしました。特に、猫には一番時間をかけて毛並みの表現を試行錯誤しました。

好文学園女子高等学校/
好文学園女子高等学校 黒板アートチーム元祖/10人

作品名:灯がつなぐもの

先輩たちと紡いできた黒板アートの絆とは何かを考えました。前回の作品を消すことから始まる次の作品。その儚さを花火に例えました。
この時間が続くように、このまま消えず、光り咲き続けて欲しい。公園に来た私たちは、その日を互いにつないでいく。帰り道は寂しいけれど、先輩たちとのひと夏の思い出ができたことは、私たちにとって見えなくても確かにつながっている絆です。
一瞬で消えてしまうからこそ、その輝きは心に残り、次の誰かへと受け継がれていく。私たちにとって黒板アートとは、そんな大切な存在なのです。

メイン大会 受賞作品

※学校名、グループ名、人数、作品画像、作品名、制作エピソード、講評の順で記載
※画像をクリック/タップすると作品を全画面表示できます

エリア賞

エリアをクリックすると各エリア受賞作品にスクロールします。

北海道・東北ブロック
(北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県)

宮城県古川黎明高等学校/
古川黎明aチーム/10人

作品名:Bring Back the Green

動画はこちらhttps://www.youtube.com/watch?v=8vYjdjVAxbY

もともと綺麗な森には様々な動物たちもたくさん住んでいます。そんな森が私たち人間の手によって破壊され、動物は住まいを失ってしまいます。綺麗な森を、また動物が住めるように、私たちの手で取り戻しましょう。

【評】

動物の環境を取り巻く情景の変化が、黒板アートの消えるはかなさと相まって、動画というツールで上手に表現されている点が評価が高かったです。

関東ブロック
(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)

陸上自衛隊 高等工科学校/
こうこうこう 美術部/3人

作品名:画竜点睛

本来は横長で使う黒板を、縦長で使った構図の作品を作りたい。
その思いからこの作品が生まれました。
何度も首を傾けて作品を見たり、写真を撮って作品を縦にした時に不自然さがないか確認したりしながら、協力して描いていきました。

【評】

黒板の形状の捉え方から生まれた作品のデザインは非常に力強く、パッと見たときに黒板アートとは思えないほどのクオリティの高さにとても感銘を受けました。色使いの中に、グラデーションも、チョークの濃淡を非常にうまく捉えられて表現されている作品です。

東海・北陸・甲信越ブロック
(新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県)

静岡県立浜松大平台高等学校/
年中∞9/9人

作品名:地中界

私たちの立っている地面には幾千の歴史があり、様々な動植物たちが眠っています。その中でも一段と人気で有名な恐竜!大きくて強くて夢のような存在。そんな彼らは地中ではどういった姿でいるのでしょうか?私たちと一緒にその世界をのぞいてみましょう!

【評】

建物の外壁に描かれた重厚な壁画のような感じです。地層を表した何層にも重なり合う色彩は黄土色から茶褐色へと穏やかで調和の取れた色彩で構成されており、その上に水で溶かれた厚みのあるチョークの粉で描かれた恐竜たちの骨は力強さを感じさせます。この表し方の違いがこの作品の完成度を高めています。色彩的には鮮やかさはありませんが統一感を感じさせ、全体を占める暖色系の色彩に対して中央の青を混ぜ込んだ骨格が画面全体のアクセントになっています。そのまま壁画にして飾っておきたいですね。

近畿ブロック
(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)

羽衣学園高等学校/
羽衣学園高等学校美術部/8人

作品名:百彩一心

黒板の湾曲率から0.1mm単位で枠を計算し、丁寧に塗り重ねました。常に完成像が分からず緊張感もありましたが、テープを剝がした瞬間の歓喜は凄まじく、最後の撮影まで全員で創意工夫を凝らしました。

【評】

ミニ黒板のハエをカメレオンが狙う仕掛けには、見る人を楽しませる遊び心が感じられました。その一方で、黒板のわずかな湾曲まで考慮し、0.1mm単位で一つ一つの枠を計算したという緻密さにも驚かされます。完成像が見えないまま制作を進め、最後にテープを剥がして全体が現れた瞬間には、皆さんの歓声が聞こえてくるようです。仲間と協力しながら一つの作品をつくり上げた達成感まで伝わってきます。「百彩一心」というタイトルにも、皆さんの工夫や協力がよく表れているように感じました。

四国・中国ブロック
(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・高知県)

愛媛大学附属高等学校/
チクチク坊主/2人

作品名:escapism

電車に乗って通勤・通学を繰り返す、変わらない日々。そんな毎日の中でも、たまには空想の世界へ抜け出してみてもいいのではないか、という思いを込めてこの作品を描きました。制作途中で黒板が想像以上に横長であることに気付きましたが、その横長の空間を生かすことで、現実から空想の世界へとどこまでも広がっていくような世界観を表現することができたと思います。額縁の中に描いた現実世界は白黒で表現し、額縁の外に広がる空想の世界はカラフルに描くことで、現実と空想の対比やギャップを表現しました。また、人物が手を伸ばしている構図や、魚の流れなどを利用して視線を自然に作品全体へ誘導できるよう工夫しました。さらに、陰影や細かい部分は筆や練り消しなどを使い分け、奥行きや立体感が出るようにこだわりました。

【評】

色使いの区切りルールを設けることで、現実と空想の世界を表現し分けているところにそれぞれのこだわりと世界観を感じることができました。流れや動きの表現をする部分はアングルの工夫も必要になってきますが、今回の作品で奥行き感がとても自然に描けていることに感動しました。描きこみすぎない、チョークのタッチも、黒板アートらしさを感じられる作品です。

九州・沖縄ブロック
(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県)

福岡県立八幡中央高等学校/
探検隊/12人

作品名:秘宝

これから始まる八幡中央高校での学校生活で、たくさんの経験や希望や友情などを得て欲しいという想いで、メンバーの皆でアイデア出しにこだわりました。

【評】

あたたかく深みのある色彩と、宝箱からあふれ出す花々の細やかな描写がとても印象的な作品です。一つ一つの花や葉が丁寧に描き込まれ、光を受けて輝く様子からも、これから始まる高校生活への希望や期待が伝わってきます。左右に描かれた手やランタンによって、まるで自分たち自身が宝箱を開き、新しい世界を見つけていくような物語も感じられます。これから出会う経験や友情、希望を「秘宝」として表現した発想も魅力的で、メンバーでアイデアを出し合いながら、一つの世界観を丁寧につくり上げたことが伝わってくる作品でした。

審査員特別賞

三澤先生選出 埼玉県立芸術総合高等学校/
八重影/8人

作品名:足止め

8人で挑んだ初の黒板アート。制作中作品と新鮮な目で向き合う工程を挟んだ際、改善点より先に感動が込み上げる初の経験をしました。夢のような世界に臨場感を宿し、見る人の足を止められる作品を目指しました。

【評】

コンセプトが “見る人を足止めさせたい” と、挑戦的で明確な目標の下、計算し尽くされた構図やモチーフで構成されています。その目論みは成功しているのではないでしょうか。この振り切ったコンセプトが単なる表現の技巧に頼らないインパクトがある作品にしているのでしょう。モチーフと背景との関係や描き込みの工夫によって表現された遠近感が優れた作品ですが、描き込みを抑え、描かない部分(抜く部分)をしっかり意識して表現してみるとさらに迫力が増すでしょう。

熊沢先生選出 立正大学付属立正高等学校/
立正大学付属立正高等学校美術部/7人

作品名:金魚すくい

作品の主役となっている金魚たちを、どうすれば魅力的に見せられるかをメンバーと話し合い、鮮やかで生き生きとした金魚に見えるよう、ハイライトに明るい色を付け加えるなど工夫をしました。
その他にも、水面の揺らぎを表現できるように、水の動きによって起こる凹凸感や陰影を皆で実際に調べ、細部までこだわりました。
金魚と水の表現を合わせるのは難しかったですが、全員で協力し合い、何度も話し合うことで描き切ることができました。

【評】

真上からのアングル、描写は難易度が高いですが、描かれている金魚はそれを感じさせないほど生き生きとした様で表現されており、黒板全面をダイナミックに捉え、丁寧に描かれていることに感動しました。金魚の配色バランスも、水面の表現もチョークにひと手間加えることで表現の幅が出せており、とても良いです。

西村先生選出 エクセラン高等学校/
松竹林/3人

作品名:見ないふり

今回の作品は、机の上には現代の社会問題、それに目もくれず自分に都合のいいこと、好きなことにばかり目を向ける私たちを描きました。事態の深刻さを理解しておらず、軽く捉えて笑い話にするような軽薄さを表すため、物のアウトラインを濃くすることによって漫画のような非現実感を出しました。
人の背景の青空とハリボテの雲は子供部屋を意識しており、私たちの幼稚さを表しています。顔のコントラストの表現に力を入れました。温暖化、誹謗中傷、ルッキズムなどの社会問題に目を向けるきっかけになって欲しいなと思います。

【評】

現代の社会問題をただ並べるのではなく、「見ないふりをする私たち」という視点から一つの場面として表現しているところに、この作品ならではの面白さを感じました。人物の顔は陰影や色を重ねながら丁寧に描かれ、表情や肌のコントラストにも強い存在感があります。一方で、周囲の物には濃いアウトラインを使い、漫画のような少し非現実的な雰囲気をつくっています。青空やハリボテのような雲も、社会問題の深刻さと、それをどこか軽く捉えてしまう私たちの姿との対比として効果的です。今を生きる高校生が、社会の問題だけでなく、その中にいる自分たち自身の姿まで少し距離をとって見つめ、作品として表現しているところがとても興味深く、見る側にも考えるきっかけを与えてくれる作品だと感じました。

日学特別賞

常葉大学菊川高等学校/
ななこちゃん/7人

作品名:まぢガチ説教不可避😭💔

みんなで会話している時に、「プールに入りたいけれど、この学校にはプールがない。だったら、教室を水浸しにしてプールみたいにしちゃおう!」というアイデアが出たことをきっかけに、この黒板アートを制作しました。制作途中では、何度も「こうした方がいいんじゃないか」と意見を出し合い、互いにアドバイスをしながら試行錯誤を重ねました。7人で協力し、それぞれのアイデアをとりいれながら、最後まで描き上げることができました。

【評】

「学校にプールがないなら、教室をプールにしてしまおう!」。そんな自由な発想から願望、そして妄想へとふくらませ、仲間と描くハチャメチャな楽しさが画面からあふれ出しています。一方で、ゆがんだレンズを通したような大胆な構図、奥行きを生かした人物配置、そして最後に先生が扉を開けて現れる物語展開まで、実はしっかり計算されています。楽しい妄想と見事なオチに、思わず笑顔になる作品です。

西宮市立西宮高等学校/
市西美術部/6人

作品名:銀朱の水景

風鈴がゆらゆらと浮かぶ、金魚たちの桃源郷。ここではいくつもの生命が息吹き、自由が満ちています。花火がぱっと輝く様子や、金魚の生き生きとした様子を描くのが難しく、 何度も試行錯誤しながら一歩ずつ描き進めていきました。

【評】

風鈴の中に咲く花火、その間を自由に泳ぐ金魚たち。夏を彩るモチーフを組み合わせ、幻想的な世界をつくり上げています。風鈴の透明感や映り込み、光を放つ花火、流れるような金魚の尾ひれなど、一つひとつの繊細な描写も見事です。黒板の地色を生かした余白の中で、鮮やかな色彩と光、生命が浮かび上がり、静けさの中にも躍動感を感じる美しい作品です。

※この作品は、日学株式会社の社員投票により選出されました。
・風鈴や花火、金魚たちが織りなす夏の情景がとても印象的でした。
・色彩豊かに描かれた金魚の躍動感と、作品から伝わる自由で生き生きとした世界観に惹かれ選出しました。
・金魚鉢の花火の閃光の具合に努力の跡が感じられました。しかも金魚鉢の映り込みしている金魚の姿の表現がよかった。
・風鈴の輪郭や曲面のカーブがきれいに描かれていて良いと感じました。金魚の尾ひれも丁寧に描かれていて構図も良かったです。
・金魚の尾、花火の火花の繊細さに目を惹かれました。
・透明感と流線がとても美しく表現されていたと思い投票しました。

埼玉県立芸術総合高等学校/
天体戦隊亜寒帯/3人

作品名:星々をなぞる指先

ちょうど理科の授業で天体を学んでいたり、地動説についてのアニメを見ていたりして、関心が高まったため描きました。空間を広く見せることに苦戦しましたが星の位置や色合いを工夫し納得のいくものに仕上げることができました。

【評】

理科の授業や地動説への興味から想像を広げた、幻想的な作品です。黒板の地色を宇宙に見立て、無数の星々と小さな惑星を描くことで、指先で地球を愛おしそうにそっとなぞる女性の存在感が際立っています。髪のツヤやベールの透け感、星々の繊細な描写も見事で、広大な宇宙の奥行きを感じさせます。学びと豊かな想像力が、美しい世界へと昇華された作品です。

※この作品は、黒板アート甲子園事務局による選考の結果、選出されました。
・星々の描き込みや髪の毛のツヤなどの細かい描き込みが美しいと感じた。
・黒板の黒色を宇宙に見立て、地球を愛おしそうに指先でなぞる女性の姿が印象的。
・体学習から得た学びを豊かな発想で表現し、プラネタリウムを思わせるような世界観と高い表現力が評価の決め手となった。
・星を小さく書くことで女性の大きさと偉大さを表現していて興味深いと感じた。
・昨年の埼玉県立芸術総合高等学校の応募作品より大幅に画力が向上した印象を持った。
・ベールの透け感も上手く描けており、この女性自身も星のような透明感や色合いで描かれているところが素敵だと感じた。

アイデア賞

埼玉県立新座総合技術高等学校/
くらげ研究部/4人

作品名:たゆたう四季彩

額縁を水槽のように見立て、左から右へと季節の花が移ろう様子をクラゲを使って表現しました。特に額縁の装飾にこだわり、大きさや陰影を何度も調整しました。くらげも遠近感や透明感が出るように描くのが難しかったです。

【評】

大きな黒板に大小様々な額が描かれています。額で切り取ることで小さな黒板が沢山あるようにも見えます。切り取られた額の中にはクラゲが左から右へと変化する色彩のグラデーションで描かれています。クラゲの足は花びらや蝶、銀杏の葉などに変化し、それは四季を感じさせるモチーフとなっています。それぞれの額が1枚の絵画として成立しており、さらに、それらが集まって大きな絵画を構成し美しい作品になっています。その画面の組み立てにアイデアを感じます。

ユーモア賞

千葉県立君津高等学校/
坂道通学/2人

作品名:無限の可能性を筆に込めて

新入生歓迎のためにサプライズで制作した黒板アートです。春休みの12日間で、新入生が使う教室の黒板に描きました。桜の木の下で書道パフォーマンスをする様子を俯瞰の視点で描きました。私達は書道を習っていたので、その経験を活かし、実際に筆と墨を使って紙に書いた筆文字を黒板に模写して、絵の中の書道パフォーマンスの文字を描きました。『志高く強く 目標に向かって突き進もう 君は何にでもなれる』という言葉は、我が校の校長先生が掲げる目標です。仲間と協力して一つの作品を完成させる書道パフォーマンスのように、「高校生活の中でたくさんの人と関わりながら自分だけの夢や目標を見つけてほしい」という新入生への思いを込めました。また、制作が進むにつれて、この言葉は新入生だけでなく私達にも当てはまるのだと気づきました。高校三年生になって進路に悩む私達は、なりたい自分を探している状態でもあります。自分の掲げた高い目標に本当に届くのかと不安になることもあります。しかし、何にでもなれる自分の可能性を信じて、どんなに高い目標にも諦めずに突き進んでいくという決意を、この作品を通して感じてもらえたら嬉しいです。黒板に傷があってチョークの色が乗らずに苦戦しましたが、それを逆に地面の石や桜の花の影として活かして描きました。

【評】

一見すると、大きな書道作品が描かれているのかと思いました。けれど、よく見ると巨大な紙を囲む人物たちを上から見下ろす構図になっていることに気づき、一気に作品の世界へ引き込まれました。満開の桜と鮮やかな青の広がりからは、春の風や桜の香りまで感じられるようです。実際の書の経験を生かしながら、黒板の傷さえ表現に取り込んだ工夫も魅力的です。視点の転換によって、書道と黒板アートに思いがけない広がりを生み出した発想の面白さに惹かれ、ユーモア賞に選びました。

日本白墨工業賞

会津学鳳高等学校/
学鳳乃星/6人

作品名:The universe burst out!

とてもアツい夏休み、エアコンもない中、持ち前の頭脳と擦筆を武器にいくつもの壁を乗り越えました。いつしか夏の暑さは熱エネルギーとなり、制作の動力源に。チョークの粉一つ一つに想いを込めた、私たちの情熱の宇宙、感じてみてください!

【評】

教室の床から黒板面へと広がる宇宙と、眩しそうに空をあおぐ表情、そして画面中央で下から上へとダイナミックに伸びる手が、圧倒的なスケール感と巧みな構図によって表現されており、一目で心を奪われます。
エアコンもない真夏の教室で、擦筆と頭脳を駆使して格闘されたという制作者の言葉通り、灼熱の太陽を思わせる橙や黄の巧みなグラデーションや、黒板に描かれた惑星の質感には、チョークの一筆一擦に込められた並々ならぬ情熱があふれています。「夏の暑さを創作の動力源に変えた」という熱量が、見事に結実した作品です。
この作品と、この作品を生み出した夏の時間が、皆さんにとっていつまでも消えないものになることを願っています。

新人賞

浦和学院高等学校/
彩強線/7人

作品名:夢への輝き

私たちチームでは、「宇宙に飛び立つ電車の中で絵を描く」というテーマで書きました。宇宙に行ってまで絵を描くというのは、夢のようなもので世界中にもっと夢を見てほしいという思いで制作しました。

【評】

絵を描くのが本当に好きなんだろう、絵でもっといろいろなものや世界を彩りたいのだろう、と、見る人にそのように思わせるデザインだと思います。電車という学生時代には生活の一部となる交通手段を舞台とし、そこに自分たちの可能性を表現しているところも非常に評価が高いです。黒板のアングルもよく、また黒板にめいっぱい描かれている点も、黒板アートの良さを引き出してくれている作品です。

名古屋市立名東高等学校/
青春のかつおだし(名東高校美術部)/8人

作品名:どこまでも青く

美術室に集まって和やかな雰囲気で制作しました。交代で線を描いて、みんなでバランスをみたり、一斉に色を塗ったり…。大変だったけど、お菓子を食べながら休憩をしてお喋りしたときは、みんな笑顔でした。穏やかで楽しい思い出が詰まった作品になりました。

【評】

青く広がる海と空、車窓から差し込む光、そして車内の少しひんやりとした空気まで感じられるような、爽やかな作品です。暑い夏の日、クーラーの効いた電車の中で友人と過ごす何気ない時間が、青春の一頁として切り取られています。制服や人物にはさまざまな色を重ね、光を感じさせる工夫があり、鮮やかな座席の色との対比も印象的です。仲間と楽しく制作した時間がそのまま画面に残っているような、初々しい魅力も感じました。これからの表現の広がりへの期待も込めて、新人賞に選びました。

参加校一覧(都道府県順)

駒澤大学附属苫小牧高等学校/北海道札幌南高等学校/青森山田高等学校/岩手県立盛岡第三高等学校/宮城県古川黎明高等学校/福島県立会津学鳳高校/福島県立会津高等学校

栃木県立壬生高等学校/文星芸術大学附属高等学校/浦和学院高等学校/埼玉県立久喜北陽高等学校/埼玉県立熊谷女子高等学校/埼玉県立芸術総合高等学校/埼玉県立上尾鷹の台高等学校/埼玉県立新座総合技術高等学校/埼玉県立大宮光陵高等学校/埼玉県立和光国際高等学校/本庄東高等学校/千葉県立君津高等学校/千葉県立八千代高等学校/千葉県立木更津東高等学校/光塩女子学院/都立豊島高等学校/東京都立国際高校/東京都立府中西高等学校/立正大学付属立正高等学校/神奈川県立茅ヶ崎北陵高等学校/神奈川県立藤沢清流高等学校/神奈川県立藤沢西高等学校/陸上自衛隊 高等工科学校

小松市立高等学校/福井県立鯖江高等学校/エクセラン高等学校/長野西高等学校/おおぞら高等学院 富士キャンパス/学校法人静岡理工科大学 静岡北高等学校/常葉大学菊川高等学校/静岡県立浜松湖南高校/静岡県立浜松大平台高等学校/静岡県立富士宮西高等学校/豊川高等学校/名古屋経済大学市邨高等学校/名古屋市立名東高等学校

滋賀県私立光泉カトリック高校/滋賀短期大学附属高等学校/京都府立南陽高等学校/羽衣学園高等学校/好文学園女子高等学校/清教学園高等学校/大阪電気通信大学高等学校/西宮市立西宮高等学校

松江市立皆美が丘女子高等学校/広島県立加計高等学校/愛媛大学附属高等学校

福岡県立八幡中央高等学校/熊本県立球磨中央高等学校/宮崎県立佐土原高等学校