第11回 日学・黒板アート甲子園®︎

第11回 日学・黒板アート甲子園®︎ 全入賞作品を公開!

募集期間:2026年7月1日(水)~9月1日(火)
応募作品総数(3部門):242点
参加学校総数(3部門):151校
参加生徒総数(3部門):1602人
各部門をクリックすると入賞作品をご覧になれます。

審査員 大会総評

  • 三澤 一実氏(武蔵野美術大学教授)

    今回も優れた作品が多く集まりました。特にジュニアの部ではの応募作品数が増えて中学生らしいフレッシュな作品を数多く見ることができ、改めて黒板アートの魅力を再確認しました。さて、今回の審査で議論になったことですが、作品の持つ力とは何か、作品の魅力はどこからくるのかという問いです。審査では多くの作品を見ていると、描く喜びが伝わってくる作品がより魅力を持っているようです。その気持ちは技術的な描写力を超えて、見る人に訴えかけてくる力を持っているのでしょう。楽しければ粘り強く頑張れるし、工夫も生まれる。描き込むほどに楽しさが(苦しさも)増してくる。その、描いて消して描いて消しての膨大な積み重ねが私たちの心を動かす作品になっていくのかも知れません。入賞作品はどれも引けを取らないものばかりでした。また惜しくも入賞できなかった作品も見事な作品が多くありました。来年のチャレンジを期待します。

  • 熊沢 加奈子氏(日本チョークアーティスト協会 会長)

    今年も第11回 日学・黒板アート甲子園®に審査員として参加させていただき誠にありがとうございます。今年も非常に時代や世相に想いを乗せた作品が数多く出展されており、今年は特に、選考の場面ではたくさんの作品の見方・捉え方を他の審査員の先生方と意見交換をすることで違った角度でも見えてくることもありました。回を重ねることで技術面ではもちろんですが、絵から伝わる出展常連校学校様の特色や特徴からの変化も感じられ、新しく参加する学校様は斬新な表現方法を取り入れられていることも興味深かったです。今だからこそ描ける可能性の情熱を黒板にぶつける想いは確実に黒板アートの世界観を高めていると思います。今後も各学校ならではの「想い」と「軸」を持ちながら、オリジナル溢れ、人に感動を与えられる黒板アートを生み出してくれることを続けていただければ嬉しく思います。

  • 西村 愛子氏(女子美術大学准教授)

    審査では、描く技術だけでなく、作品に込められた思いにも目を向けながら、「作品の魅力はどこにあるのか」を審査員同士で丁寧に言葉にし、話し合いながら一点一点を見ていきました。
    初めて参加した学校からは、構成や表現に工夫を凝らした作品が見られ、新しい可能性を感じました。中学生の作品は、アイデアや描写力の高さに驚かされると同時に、楽しんで描いていることが伝わってくるような勢いが印象的でした。一方、例年受賞を重ねている学校には、先輩たちから受け継いできた伝統や期待があります。そのプレッシャーの中で、自分たちらしい表現を探しながら作品に向き合い、先輩から受け取ったタスキを次へつないでいこうとする姿がありました。一つひとつの作品の背景に、それぞれの学校やチームのドラマがあることは、黒板アート甲子園ならではの魅力だと思います。
    描く技術を磨くことはもちろん必要ですが、それと同時に、自分が伝えたいこと、表現したいことを大切にし、心を込めて描くことが、作品の魅力となって見る人に伝わっていくのだと、審査を通してあらためて実感しました。賞には届かなかった作品の中にも、たくさんの可能性があります。今の皆さんだからこそ見える景色、今だからこそ描ける絵があります。仲間とつくる時間を楽しみながら、失敗を恐れず、これからも自分たちらしい表現に挑戦してほしいと思います。

  • 吉田 朋弘氏(日学株式会社代表取締役社長)

    第11回 日学・黒板アート甲子園®︎に応募してくれた生徒の皆さん、そして応援してくださった多くの関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
    第11回を迎えた今年は、残念ながら中学生、高校生ともに応募作品数、参加校数が減少しました。特にメインの部ではここ数年、応募の減少傾向が続いており、主催者として、この結果をしっかり受け止めなければならないと感じています。
    一方、回を重ねる中で、常連校を中心にそれぞれの伝統や特色が確立されてきた反面、そのスタイルにとらわれ、表現の自由さが失われているようにも感じました。
    今年の審査で改めて念頭に置いたのが、「楽しく参加して、楽しく描けているか」ということです。技術や表現力も大切ですが、賞を目指すあまり、描くこと自体が苦しくなってしまっては元も子もありません。
    黒板アートが大きな注目を集めた時期を経て、その波は少し落ち着いてきたのかもしれません。だからこそ、この文化の灯を消さず、若い皆さんが自由に表現できる場を残していくことも、私たち大人の役目だと考えています。
    もっと自由に、もっと楽しく。来年も皆さんの挑戦を楽しみにしています。