日学・黒板アート甲子園®︎2023大会 ジュニアの部 結果発表

ジュニアの部 受賞作品

※学校名、グループ名、人数、作品画像、作品名、制作エピソード、講評の順で記載
※画像をクリック/タップすると作品を全画面表示できます

最優秀賞

名古屋市立神の倉中学校/キュウレンジャー/9人

作品名:最終回!決着、文具ライダーvs0点マン!!!

学校に通っている人にとってテストは最大の敵です。
しかし私たち生徒はそんなことには負けていられません!この文具ライダーは私たちの心にいるテストに立ち向かう勇敢な気持ちの化身です。
数学の問題に出てくる点PやⅩなどを元にしたキャラクターや、場面がテスト中ということから、0点を元にしたテストを彷彿させる様なキャラクターを登場させ、テストに立ち向かう私たちの思いをヒーローに具現化しました。

【評】

中学生らしい世界観が見事に表現され、その時にしか描けないフレッシュな表現を高く評価しました。学校生活の中で勉学に向き合う姿勢がコミカルに描かれ、観る者を楽しませてくれます。中心の戦闘シーンは暖色と寒色の対比によって迫力があり、スピード感が感じられます。机の木目やテストの紙など、質感を巧みに描き分け、色の明暗や床のパースによって奥行きを表現しています。さらに、オーディエンスのキャラクターも個性豊かで魅力的です。

優秀賞

松田町立松田中学校/松田中学校美術部/20人

作品名:松田幻想大名行烈

桜咲く季節、雨上がりのとある日。薄明。
部活を終えて帰宅する姿が、「松田町大名行列」と重なったその瞬間——過去と現在、現実と幻想が交錯する。
古くから交通の要衝として人や自然や文化が交わる松田町を表現するために、町の無形文化財「松田町大名行列」を題材にしました。相反する要素が入り混じりながら調和する美しさを表現しています。この作品には、いくつもの物語が隠れています。何が描かれているのか、じっくり鑑賞して色々と想像してもらえるとうれしいです。

【評】

部活帰りの生徒たちの足下には江戸時代の参勤交代の武士たちも歩いています。一人、唐傘を持つ女生徒は、傘の上で満月をころころと回しています。カーブミラーはタイムトンネルの入り口でしょうか。この時空を超え現れた場面は、桜咲く春の夕暮れの一瞬に現れた幻想なのでしょうか。夕焼けのグラデーション、隅々まで丁寧に描き込まれた風景、この作品は見る者を引き込んでやみません。

熊谷市立富士見中学校/teppn/10人

作品名:幸せはすぐそばに

今回応募させていただく作品は、このメンバーで描く最後の黒板アートであったため、より一層気持ちを込めて取り組みました。先生方のご指導もあり今まで身につけた技術を最大限に生かそうと、みんなで気合いを入れて助け合いながら描きました。作品は上下二枚の黒板を、上下入れ替えてもストーリーになるようになっています。希望や幸せは求め追いかけていると、いつの間にか向こうからやってくるというメッセージを青い鳥に込めました。配色や上下入れ替えたときの構図などを工夫してみました。

【評】

圧倒的な美しさに魅了されました。様々な色彩を絶妙に組み合わせ、グラデーションで描くことで、絵に透明感と一体感があります。左右対称の構図は画面に安定感をもたらし、中央の光の描写と花畑のパースによって、広がるような開放感が伝わります。また、黒板を上下にスライドさせても絵が違和感なく楽しめるように計算されて描かれた点も高く評価します。

春日井市立岩成台中学校/岩成台中美術部/11人

作品名:知識の箱舟に乗ってー開いた頁に見えるのはー

部活動では図鑑をよく使う。動物、花、鳥、魚。この作品では、図鑑だけでなく小説や画集を見る部員全員を描いた。本は読むたび、知識が増える。図鑑だったら、こんな植物があると知り、画集だったらこんな絵があるんだと興味がわく。小説は様々な感情を与えてくれる。楽しみ、感動、驚き…部員の表情でいろいろな感情を表現した。

【評】

花からさまざまな動物が色とりどりに、黒板全体にめいっぱい描かれていて色使いも明るく、見ているこちらも楽しい気持ちになれる作品。また、本からたくさんのことが学べることを感謝し表現されていることも学生ならではの感性で今後も大切にしてもらいたい感覚です。

入賞

弘前市立第一中学校/みじんこ大福/2人

作品名:Us ~私達はお互いに影響しあって生きている~

単細胞生物、シーラカンス、キツネ、人間。
地球に一緒に生きている仲間として描きました。ガラス窓についたカップラーメンから出た湯気をキツネが舐めています。
カップラーメンを食べているのは、学級担任の先生です。ノリノリでモデルになってくれました。二人で描いたので、とても時間がかかりましたが、中学校生活最後の夏、幸せな時間を閉じ込めることができました。

【評】

存在する様々な分野の動物を一つの仲間とし、レイアウトの工夫やカップラーメンの湯気の表現も独特で、幸せな時間を閉じ込めたという作品コメントがよく伝わる作品です。

千葉県市川市立第二中学校/つぶ&こし/2人

作品名:時代を見つめる

モチベーションをあげるために音楽を流し歌ったりしました。製作期間は3日間しかなかったので、マイ間時間ギリギリまで描いていました。

【評】

顔の両目を大きく切り取った大胆な構図でドキッとします。そして、その肌は人間の肌ではなく松の老木の樹皮のように荒れてゴツゴツしています。いや、これは人間ではなく、長く時代の変化を見て来た老木なのでしょう。老木の目に映る風景は過去と現代が映っています。樹皮の質感が見事です。そして一つ一つの樹皮の形や光の当たり方を工夫して顔の立体感を見事に表現しています。

審査員特別賞

三澤先生選出 東京都立武蔵高等学校附属中学校/都立武蔵附属中美術部/21人

作品名:がらくたの街

命がないモノを繋ぎ合わせて生まれた新たな命が、私たちの知らない街で飛んでいる、そんな様子を想像して描きました。生き物を引き立てるにはどうすればよいか考え、建物の色を生きの対比になるようにするなど、生き物以外の部分にもこだわって製作しました。

【評】

がらくたから生まれた新たな命が、私たちの知らない街を飛んでいるという発想が面白い。画面下部の町は青系の色面で描かれており静かさを感じさせます。生き物が飛んでいる空の部分は褐色の明度を落としたグラデーション。その空を得体の知れない生き物が飛んでいます。チョーク独特のかすれた線で生み出された混色の色面が優しく響き合いとても美しい作品です。

熊沢先生選出 名古屋市立神の倉中学校/匿名K/6人

作品名:幸福の訪れ

個性豊かなだるまたちがそれぞれに願いや意志を持って自ら鳥居へと向かっていくのを、それぞれ個性ある自分たち生徒をこのだるまに見立てて、自分たちの未来、そして叶えたいことへと進んでいく様子を重ね合わせて描きました。
黄だるまは夢の実現、白だるまは受験合格、緑だるまは身体健勝、赤だるまは開運、青だるまは才能向上などそれぞれのだるまの意味の個性豊かさを表情や柄で表しました。また鳥居を境に蕾の状態だった桜は満開の桜へ、だるまは鳥居をくぐる前と後で黒目が片方か両方かで違いをつけるなど、一つの黒板で願いを叶える様子というストーリー性を表しました。

【評】

ストーリー性もあり、ひとつひとつのだるまの色の順番(配置順)もとてもバランスが良く、とても丁寧に描かれています。背景や、だるまの下部の印影もきちんと表現されていることと明るいテーマにとても共感いたしました。

西村先生選出 熊谷市立熊谷東中学校/熊谷東中総合文化部(美術コース)/10人

作品名:ムサシトミヨ Pungitius Sp.

暑い中でアイデアを考えると変な生き物が生まれたけれど、制作はエアコンのある部屋で集中して制作できました。ムサシトミヨに水の反射でキラキラしている感じを出すためにレインボーの下地にしたら、実際の地味な魚よりも派手な感じになってしまった。うろこを1枚1枚描くのがたいへんだったり、大きさが変わってしまったり、トゲが角のようになってしまったり、胸びれが一度きえたしまったりと、バランスをとって描くのが難しかった。チョークでグラデーションしたり、綿棒で文字を抜いたりで時間がかかった。使用済みの綿棒を分解したら1枚の紙になった。黒板に印刷された月日の文字が邪魔でした。レタリングの本が1冊水浸しになってしまったが犯人はまだわかっていません(笑)

【評】

鱗などの細部への丁寧な描写と美しい色彩が魅力的です。また、地元の埼玉の天然記念物に焦点を当て、文字を絵の一部として見事に組み込んだデザイン性の高さも評価しました。特に、ムサシトミヨを図鑑のように詳細に説明しながらも、環境へのメッセージが伝わり、観る者に考えさせる力を持つ作品として評価しました。

日学特別賞

京都府立南陽高等学校附属中学校/南陽高校附属中学美術部/3人

作品名:ものさし

中央の虹の川を作る際、綺麗な虹色のグラデーション作りやおだやかな川の質感の表現に苦戦しました。色の塗り方を工夫して色の境目が上手くぼけるようにしたり、ティッシュを使って細かく色を削ったりして完成させました。

【評】

「ぼかし」の表現が秀逸な作品です。虹色の川のグラデーションをはじめ、空と描写物の境界線やダンゴ虫の表面の質感など、ぼかし描写を楽しんで欲しいと思います。もうひとつ注目したいのが、一つ一つのアイテムのサイズ感。意図的に本来の大きさとは異なるサイズ、配置で描かれた構図は、ジュニア作品とは思えない深みを感じます。

※この作品は、日学株式会社の社員投票により選出されました。
・やはり中央の虹の川の表現に目が行きます。そしてその虹の川向こうにある学校をどんな想いで見つめているのか、構図も気になる作品です。
・虹色の川が繊細に描かれており、水面に静かな動きが感じられる素晴らしい作品。
・「幻想的に、日常生活の中、明るい未来を見つめている」そう感じさせてくれました。
・特に葉の陰影や甲殻の反射等、塗りが丁寧な印象を受け、投票させていただきました。
・虹色の川のぼかしの表現力が素晴らしいと思います。
・世界観が独特で、惹きこまれました。絵もすごく上手で驚きました。

日本白墨工業賞

名古屋市立神の倉中学校/にんじん星人/6人

作品名:逃げろ!

この作品では動物実験とスマホ依存症を融合させました。実験動物とスマホ依存症の人の共通点は、必要な時間を失っていることだと考えました。そこで、動物達が自然の中で暮らす時間、人間が色々な体験をする時間を広い宇宙として表現しました。スマホから飛び出している動物は、実験から解放された動物や、スマホ依存から解放される人間を表しています。スマホの中身にアプリアイコンだけでなく注射器や薬品をかいて、動物実験らしさが出るようにしました。
水面に星を反射させて、宇宙の見えてない部分でも星がたくさん光ってみえるようにしました。

【評】

この作品では、動物実験とスマートフォン依存症の両方をテーマに、それぞれの失われた時間について、一つの作品の中にまとめられ、強いメッセージと芸術的な表現が凝集しているように思えます。
実験用の動物とスマートフォン依存症の人々が共通している点、つまり時間を失ってしまっていることが強調されています。中央のスマホを起点にして、その中と外で時間の使われ方を分けることで、時間の意味や大切さがうまく表現されています。スマホ依存の日常から中々抜け出せない中で、最終的に宇宙で表現された有意義に時間が使われる世界への脱出という強い意志も感じられます。
本来あるべき時間の使い方を宇宙空間に例えていますが、その表現、配色は未知への探求心を象徴しているようにも思えます。

参加校一覧(都道府県順)

弘前市立第一中学校/寒河江市立陵東中学校

常総市立石下西中学校/ひたちなか市立勝田第一中学校/茨城県立並木中等教育学校/結城市立結城中学校/松伏町立松伏第二中学校/加須市立加須東中学校/蓮田市立蓮田南中学校/熊谷市立富士見中学校/熊谷市立熊谷東中学校/市川市立第二中学校/市川市立高谷中学校/千葉市立椿森中学校/市原市立ちはら台西中学校/野田市立岩名中学校/千葉市立千城台南中学校/江東区立有明西学園/東京都立武蔵高等学校附属中学校/八王子市立七国中学校/練馬区立貫井中学校/武蔵野市立第三中学校/江戸川区立南葛西中学校/立正大学付属立正中学校/板橋区立志村第四中学校/文京区立第九中学校/日本大学中学校/松田町立松田中学校/川崎市立金程中学校/三浦市立三崎中学校/綾瀬市立城山中学校/横浜市立中山中学校

静岡雙葉中学校/浜松市立浜名中学校/浜松市立都田中学校/名古屋市立神の倉中学校/春日井市立岩成台中学校/名古屋市立猪子石中学校/刈谷市立雁が音中学校

京都市立八条中学校/京都府立南陽高等学校附属中学校/河内長野市立長野中学校/八尾市立曙川中学校/東大寺学園中学校/姫路市立夢前中学校/神戸市立鵯台中学校/神戸市立丸山中学校

倉敷市立連島中学校/岡山学芸館清秀中学校/広島市立幟町中学校/東広島市立松賀中学校/広島県府中市立府中学園/八頭町立八頭中学校

北九州市立湯川中学校/大牟田市立甘木中学校/久留米大学附設中学校/宮崎市立大塚中学校