日学・黒板アート甲子園®︎ 2024年大会 結果発表
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日学・黒板アート甲子園®︎ 2024 全入賞作品を公開!
募集期間:2024年7月1日(月)~9月2日(月)
応募作品総数(4部門):293点
参加学校総数(4部門):177校
参加生徒総数(4部門):1907人
各部門をクリックすると入賞作品をご覧になれます。
審査員 大会総評
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三澤 一実氏(武蔵野美術大学教授)
今回の大会では高校生の作品に刺激を受けた中学生の作品(ジュニア部門)のレベルが一気に上がった感じがしました。素直な表現や中学生らしい表現が多く、楽しんで制作している様子に好感が持てました。高校生の作品は、主題の深め方に高校生らしさを感じました。自分たちが暮らす地域をテーマにしたり、日常の生活や実体験からテーマを深めたり、主題の深まりがある作品が、やはり見る人に訴えかけてくる力を持っていると感じました。これまでも多かった空想の世界を描いたりする作品も、見る人に空気や音、匂いまで伝わってくるような描き方の工夫が見られました。ホワイトボードは苦戦している感じがしましたが、コミック雑誌の一場面のような作品も出てきて、あらたな可能性を感じました。動画では編集がポイントになる感じがしました。変化を感じた今年の審査で、来年の大会がとても楽しみになりました。
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熊沢 加奈子氏(日本チョークアーティスト協会 会長)
2024年度の今回も日学株式会社様の黒板アート甲子園の審査員を務めさせていただき、厚く御礼申し上げます。今回の開催はプレ大会から10回となり歴史を感じました。応募作品全体に共通していたのは非常に明るく、力強い作品だということでした。数年前のコロナ禍での開催時は、もどかしい気持ちや情熱の抑制、制限のある中での制作で苦労されたことと思います。今回はそれを忘れてしまうほどの力作が勢揃いしており、作品から勇気と明るい気持ちを頂けました。そして年々、ジュニアの部の応募作品のレベルが上がっており、今回の出場校数は過去最多となったことに個人としても大変嬉しく思いました。ひとえに日学株式会社様のご尽力と黒板アートへの普及が大きく影響されていることと存じます。メイン大会である高校生の部は年々重厚感のような、重みを感じるようなテイストが多くみられる感覚を覚えました。どちらの部も素晴らしく、目標に向かって仲間と試行錯誤しながら作品を生み出していくその過程も表現に大きく影響されているのではないでしょうか。目を見張るほどの斬新なテイストも見られ、どの高校生、中学生も「今だからこそ」のアイデアを出し合い、制作に励まれたことと思います。黒板というツールを通して、社会性・将来像・様々な葛藤や希望を持ちながら取り組まれ、応募された全生徒様の素敵な作品を拝見し、同じ時代を生きていることに深く感謝いたします。すでに今から、来年の黒板アート作品も大変楽しみとなっております。この度、大変貴重で素晴らしい大会に参加させていただき、誠にありがとうございました。
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西村 愛子氏(駒沢女子短期大学准教授)
今年も芸術性の高い作品に出会うことができ、審査を進める中で心が躍りました。中学生の作品も非常に完成度が高く、見応えがありました。中には何度も見入ってしまうほど印象的な作品があり、その理由は、絵が生き生きとし、描き手が絵を楽しんでいる様子が鑑賞者にも伝わってくる点にあると思います。このような作品は、見る者を強く引きつける魅力と力強さがあります。
共同制作では、個人で自由に描くのとは違い、チームメンバーとのコミュニケーションが不可欠です。一つの作品を完成させるためには、メンバーがお互いをリスペクトすることが、絵を楽しむ秘訣だと思います。そして、完成した時の達成感や、評価された時の喜び、そして賞に選ばれなかった時の悔しささえも共有できることが、この大会の貴重な体験です。
これらの経験は、今後の創作活動において新しい価値を生み出す力になるでしょう。アート系に進学しなくても、ここで得た経験は必ず将来に役立つ力となると思います。ぜひ、友人たちと共に絵と向き合った時間を誇りに持ち、大切にしてほしいと思います。 -
吉田 朋弘氏(日学株式会社代表取締役社長)
日学・黒板アート甲子園®︎2024大会に応募してくれた生徒の皆さん、応援してくださった多くの関係者の皆様、誠にありがとうございました。お陰様で2015年に開催したプレ大会から、10回を数えることとなりました。
今年は中学生が参加するジュニアの部の応募作品数が、ついに高校生のメインの部を上回りました。「黒板アート」という日本独自の芸術分野の裾野は、着実に広がりを見せています。
主役は生徒の皆さん一人一人です。小さな「やってみよう」という想いが、ひとつの作品を生み、その積み重ねがこのようなたくさんの応募に繋がっています。
そして回を重ねるごとに、この素晴らしいアート分野が少しずつ文化として定着していることを実感しています。
また、これまで各学校さまにお邪魔して実施していた表彰式を、受賞校の代表の皆さんをお招きして、一堂に会していただく形式へと変更することにしました。同世代の黒板アーティストたちが集まることで、どんな化学反応が起きるのかとても楽しみです。
今後も日学・黒板アート甲子園®︎にご注目ください。