日学・黒板アート甲子園®︎ 2025年大会 結果発表
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日学・黒板アート甲子園®︎ 2025 全入賞作品を公開!
募集期間:2025年7月1日(火)~9月2日(火)
応募作品総数(4部門):281点
参加学校総数(4部門):166校
参加生徒総数(4部門):1907人
各部門をクリックすると入賞作品をご覧になれます。
審査員 大会総評
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三澤 一実氏(武蔵野美術大学教授)
高校生の部では上位に入る作品は描画テクニックの秀逸さがありますが、入選に至らない点は、どこかで見たことのある既視感や、テクニックに頼ってしまうコンセプトの弱さかもしれません。ドラマチックな場面を描くことは出来ますが、それに加えて感情や情緒などを描き込むことの難しさを感じます。なかなかハイレベルの争いです。毎回感じることですがテーマ設定の難しさを感じます。中学生の作品は、とにかくエネルギーを感じさせる作品が多いです。素直に表現している点に魅力を感じます。技術的にも高校生に引けを取らないものも出ています。白板の部ではチョークに比べ表現の幅が少ないマーカーでの作品ですが、これまでにない力強い作品が出てきました。表現の幅が出るかもしれません。動画の部は描く過程のドキュメンタリー作品が多いですが、編集の仕方によって出来上がりが大きく異なります。ストーリーの展開を工夫することと、編集時に各場面の長さなどを調整したり、効果的なスライドショーを入れたり、音響もイメージ作りには重要です。
全体を通しては、チョークやマーカーに苦戦しながらも楽しく描かれている作品が増えてきて好感が持てます。期待しています。 -
熊沢 加奈子氏(日本チョークアーティスト協会 会長)
2025年度の今回も日学株式会社様の黒板アート甲子園の審査員を務めさせていただき、厚く御礼申し上げます。今年の応募作品全体に共通していたのは、ジャンルに富み、力強く想像力の高い作品が多いということです。どの作品も学生たちの思いが強く込められており、見る人が勇気と明るい気持ち、このようなことを描いてみたいなと挑戦する勇気を頂けました。
また今年もさらにジュニアの部の応募作品のレベルが上がっていることに驚きと喜びを感じました。メイン大会、ジュニアの部どちらも素晴らしく、目標に向かって仲間と試行錯誤しながら作品を生み出していくその過程も表現に大きく影響されているのではないでしょうか。「今しか描けない仲間との絆」を大切に制作に励まれたことと思います。
黒板というツールを通して、社会性、将来像、様々な葛藤や希望を持ち、取り組まれた全生徒様に、素敵な作品を拝見させていただき、同じ時代を生きていることに深く感謝いたします。すでに今からも来年の黒板アート作品が大変楽しみとなっております。この度も大変貴重で素晴らしい大会に参加させていただき、誠にありがとうございました。 -
西村 愛子氏(女子美術大学准教授)
第10回大会という節目を迎え、継続して参加している学校の作品からは、先輩から後輩へと受け継がれた技術や表現が学校の個性として確立し、さらに進化している様子がうかがえました。一方、今年初めて挑戦した学校が入賞を果たし、新たな視点や斬新な表現が大会に新しい風を吹き込み、黒板アートの可能性を広げてくれました。
ジュニアの部の作品は特にエネルギーにあふれ、「描くことを楽しんでいる」気持ちが伝わります。作品としての完成度の高さにも感心させられます。審査では作品だけでなく制作時のエピソードも拝読し、制作過程の苦労や喜び、仲間とのやりとりのエピソードが作品の魅力をさらに深めていると実感しました。
これからも皆さんの手で生まれる新たな物語が、多くの人の心を動かし、未来への力となることを期待しています。 -
吉田 朋弘氏(日学株式会社代表取締役社長)
日学・黒板アート甲子園®︎2025大会に応募してくれた生徒の皆さん、そして応援してくださった多くの関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
おかげさまで、本大会は記念すべき10回大会の節目を迎えました。
今年はジュニアの部(中学生)の応募点数が過去最高を更新し、クオリティも高校生のメインの部に遜色ない作品が増えました。加えて中学生ならではの自由で元気な作風が随所に見られ、黒板アートの裾野がますます広がっていることを嬉しく思います。
一方で、メイン大会(高校生)の応募点数は減少に転じ、主催者として反省すべき点であると感じています。もしかすると、技術や表現の高度化が進むあまり、作品づくりの本来の楽しさよりも、賞を獲ることが目的となり、ハードルが上がってしまったのかもしれません。
黒板アート甲子園の本来の魅力は、「仲間と一緒に楽しく作品を描くこと」、そして「心から楽しめる時間を共有できる場」にあります。その原点を再確認し、生徒の皆さんが自由に楽しみながら表現できる環境づくりを、大切にしていきたいと考えています。
保護者の皆様、学校関係者の皆様におかれましても、ぜひお子様の挑戦を温かく見守り、応援していただければ幸いです。
今後も日学・黒板アート甲子園®︎の活動にぜひご期待ください。